Dunlop FX500 2023 | FX500 Tour 2023

FX500

旧モデルは反発力はあるけど、かなり硬い打感でちょっと使いづらい印象だったのですが、2023年モデルはソフトな打感になり使いやすくなりました。

2023年モデルはホールド感があるのに、相反するパワー性能も持ち合わせた使いやすいラケットになりました。

スピンやスライスなどの回転もいい感じでかかります。
ボレーもインパクトが長く感じ、押しのあるボレーがすごく打ちやすいです。

同じ黄金スペックのピュアドライブと比較すると、ピュアドライブのほうが硬くて球離れが速く、より高反発です。
とは言えFX500も十分パワフルで、ピュアドライブほどスピンをかけなくてもコントロールもしやすいので、ピュアドライブよりも楽に打てると思います。

最近のラケットは高反発性よりもホールド性を上げるのがトレンドなのでしょうか。
あの硬かったピュアアエロ(Babolat Pure Aero 2023 (2022))も同じソフト路線にチェンジしましたし。


FX500 ツアー

正面から見るとFX500に似た形状ですが、サイドはFX500に比べて薄めのボックスぽいスリムなフレームになっています。
フェイスサイズは98インチですが、100インチぐらいありそうな印象です。
そう思えるのはフェイス下部のシャフトの間隔が広いからかもしれません。
ダンロップはワイドスロートと言っており、かなり広いスロートが特徴です。

打感はこれもまたソフトでFX500よりもさらに球持ちが長く感じます。
フレームはしっかりした印象でしなる感じはありませんが
ガットがたわんでボールをつかんでるような感じです。

ホールド感がかなりありますが、FX500ほどではありませんが飛びも悪くないです。
ツアーと言いつつ、そんなにハードスペックではなく比較的楽に打てます。

スピンはゴリゴリではありませんが普通にかかります。
ただスピンよりも、このホールド性能をいかすためにはフラットドライブ気味に打つのが良さそうです。
スライスはかなり良いです。
ホールドするからか、振らなくてもあわせるだけで押しのある良いスライスが打てます。
スライスがいいのでボレーもかなり打ちやすいですね。

とても良いラケットなのですが一つだけ気になることがあります。
それは片手打ちバックハンドでスピンを打つときです。
ワイドスロートと言われるスロート部分はかなり広く、いつもの位置を非利き手で持つことができないため、少し下側を持たざるをえないのですが、下の方を持つとスピンに必要なヘッドダウンがやりづらかったのです。
ヘッドダウンを必要としないスライスは問題ありません。
また両手打ちであれば何の問題もなく打てます。

ワイドスロートは支点が広がることによって、面安定性が期待できるので、実際スイートスポットは98インチとは思えないほど広く感じました。確認するまで100インチだと思って打ってました。

FX500ツアーのホールド性能や打感、全体的なラケットとしてのバランス・完成度はかなり気に入りました。青い塗装も綺麗です。
ワイドスロートの持ちづらさは慣れるかな?


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