YONEX VCORE 2023 95/98/100

はじめに

ヨネックスの新VCOREが発表されました。
2023年モデルとして1月に発売される予定です。

カラーリングは従来どおり赤をベースにしたもので、VCOREらしさを継承しています。
ただフェイス形状が少し変わっていて、上部が広くなってます。
ちょっと軟式テニスのラケットみたいにも見えますね。

そう、そしてVCOREはもう7世代目になります。
なので07VCOREとも呼ばれています。(海外ではオーセブンと言います)

※旧モデルのインプレはこちらから
2021 YONEX VCORE 100
YONEX VCORE 98

インプレッション

EZONEシリーズに比べると、これまでのVCOREシリーズはよりダイレクトな打ちごたえのある打感となっていましたが、基本的には今作も基本性能や位置付けは変わってない印象です。
ただしややソフトな打感になってEZONE寄りになった感じもしました。

VCORE95

95インチにしては打ちやすい感じがしました。95インチにしてはそれなりに飛んでくれる感じです。これはラケット上部が広くなっていることから通常の95インチよりも広いスイートエリアを実現しているおかげかもしれません。
スライスは面に乗ってくれる感じがあってボレーなども意外と打ちやすかったです。
ただスピンをかけようとすると難しい一面が現れます。
しっかりスピンをかけて飛ばすにはスイングスピードを速くする必要がありますが、そういった打ち方をするとガシャることが多くスイートスポットの狭さを感じました。
基本的には厚い当たりで打つフラットドライブ系の人向きでしょう。
あと片手バックハンドはスピン・スライスともに打ちやすかったです。シャポバロフが使ってるだけありますね。


VCORE98

インパクト時にしっかり乗ってる感じもありつつ、回転をかけてもしっかり飛んでくれるので前作よりもやさしくなった感じがします。飛びもよく回転もかかるなんて最高ですね。
3モデルの中ではパワー、スピン、コントロール性能が高いバランスでまとまっています。
フォアハンドでスピンをかけてガンガン攻めていくことができます。
スライスやボレーも普通に打ちやすいです。
現代の高速化されたテニスに向いてるのは95ではなく98かなと思います。


VCORE100

95/98に比べると明らかに球離れが速く(ホールド感も若干あります)、パワフルな印象です。フェイスも大きいのでボレーなども非常に楽にこなせますし、ライジングなどの速い展開でも安心して叩いていけます。
スピンもすごいかかるし、サーブもすごく、いつも以上のショットが打てて楽しくなります。
スイングスピードが速くてフラット系の人はコントロールしずらいかもしれません。
逆にスイングスピードがあまり速くなくあわせるような打ち方をする人や、ヘビースピンをかけるような人にはこのパワフルな面の大きい100インチモデルが向いてそうです。

全モデルに共通して言えるのは最近のラケットらしく振動が少ないことです。
振動止めはもう必要ないかもしれません。


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